QUEST_9:装備して出撃! ⇒ 印刷(出力)

自分で印刷する

 用紙の項でも触れましたが、自分で印刷する場合にはまず用紙を買っておく必要があります。
最も注意しなければならないのは、用紙とプリンターが対応しているか、を事前に確認しておく事です。
おそらく、A4サイズの用紙を使うのであれば大抵の場合は問題なく印刷できると思います。

 また、自分で印刷する場合の大きなデメリットは、印刷後の仕上げです。
準備する用紙が、もしもミシン目ありのような簡易断裁の用紙の場合に関しては、
ミシン目が名刺の端に残ったりと、 やはり「自宅ならでは」の感じになるかも知れません。

 逆に最大のメリットは、なんといっても格安で作成できる点です。厳密にはインク代などありますが、
そもそも自宅で刷る枚数と頻度であれば、用紙代だけで作れると考えてもいいでしょう。

レーザーかインクジェットか

 家庭用プリンタではどちらが名刺印刷に向いているのか?
写真か文字かなど印刷物によっては、レーザーとインクジェットのどちらが向いているか、
普通は変わってくるものですし、実際にレーザーにもインクジェットにも一長一短はありますが、
正直なところ、今の家庭用プリンターの性能はかなり高く、印刷品質も良いです。
従って、名刺の印刷であれば特に問題視する必要はないかと思います。
 しいて挙げれば、特に厚めの用紙を使う場合にはインクジェットの方が許容が広いです。
ただし、用紙を決める段階でプリンターが対応しているかさえ確認すれば済む話ですね。

 なお、プロが使う機械との一番の差は、今なら印刷品質ではなく、スピードです。
会社で複数名の分を大量に、しかも頻繁に印刷する必要があるとか、
または本日の何時までに1000枚必要!といったように急ぎの場合など、
スピードが求められる状況を想定しないならば、お持ちのプリンターでも十分な品質が得られると思います。

印刷屋さんにお願いする

 一昔前までは、外注する際のシステムや相場価格が今ほどオープンでは無かったため、
いざ、「印刷を外注する」というと何となく割高なイメージがあったかも知れません。

  ところが、今はネットを開けば幾らでも印刷サービスのサイトが見つかる時代になりましたし、
印刷業界にも『オンデマンド印刷』の台頭によって大きな変化が訪れた事から、
正直いって驚くほど格安で、しかも小部数から誰でも簡単に発注できるようになりました。

印刷サービスを行うほとんどのサイトが、ホームページ上に注文ページなどを設置しているので、
web上で必要事項を入力しデータ入稿さえ行えば、注文からわずか数日以内に商品が届くと思います。

 ちなみに、従来の印刷方式であるオフセット印刷はデータ毎に必ず版を作る必要があったので、
1000部以上刷るような大量印刷の場合は割安ですが少数だと割高だった、という背景もあります。
 一方、オンデマンド印刷は版を作る必要もなければ在庫を保管しておく必要もありませんので、
印刷屋さんにとっても簡単に受注・印刷・発送が行える、正に名刺にうってつけの印刷方法だといえます。

近所の印刷サービス店かネット通販か

 あとは、近所の印刷サービスを行っているところへお願いするのか、
或いはネットなどで印刷サイトを検索して利用するか、ですが、
今はネット通販の名刺印刷もかなり増えていますし、早くて安いです。

「注文翌日には発送してくれて翌々日にはお手元に届く」場合が殆どなので、
振込手数料や代引き手数料など、数百円を惜しまなければ、
わざわざ時間を割いて足を運ぶ必要もなく、
簡単に名刺を印刷・配達してもらう事が出来ます。
ネット通販のサイトは、検索すればたくさん出てきます。

価格

 名刺印刷を外注する場合の料金については、大抵のサイトが通常サイズか変形サイズか、
片面印刷か両面印刷か、モノクロかカラーかといったように、ご希望の条件ごとに価格提示を行っており、
大体は「片面モノクロで100枚」だと1000円前後の間かと思います。

※データ作成から全てお願いする場合や、名刺に加工を施す場合、有料の高級紙でお願いするなどは、
オプション料金として別途必要になるところが殆どです。

入稿データのサイズ

注意

 レイアウトのところで触れましたが、作成データに関して一つ注意点があります。
外注する場合には自分で作成したデータを入稿しなければなりませんが、
その際、印刷屋さんに入稿するデータは仕上がりサイズではなく、
塗り足し分(おそらく縦横+3mmずつ)を含めたサイズで作成しておくという点です。

※「塗り足し」とは、断裁時の微細なズレで断裁面に下地の色が出るのを防ぐ為に、
あらかじめ背景を大きめに作成しておく部分の事をいいます。

 用紙のところでも触れたとおり、印刷屋さんでは名刺サイズの紙に刷るのではなく、
大きな紙に面付けして一気に大量印刷して、後から裁断する工程を踏みます。
 従って、断裁時には微細ながらズレが生じてしまう可能性がどうしても拭えませんから、
背景(仕上がりサイズの縁(端))にまで色や絵柄がある場合には、
入稿データの時点で塗り足しサイズになっていないと受けてもらえない場合があります。

※必ずしも受けて貰えない訳ではなく、修正して再入稿すれば済むかと思いますし、
背景が無地(絵柄や色の入っていない)データの場合にはその限りではありませんので、
ご心配なら印刷屋さんに問い合わせると良いでしょう。
ただ、いずれにしても手間をかけるなら、作成段階で塗り足しサイズにしておきましょう。

 

前のクエストに戻る  ≪  コンティニュー (トップページ)  ≫  エピローグ