QUEST_8:ベース素材設定! ⇒ 用紙選びの基本

用紙選びの重要性

 頑張って原稿作成が終わっても、
いざ印刷するには絶対に決めておかねばらない事があります。
それは、名刺を実際に印刷するための「用紙」です。

用紙が色々

 さて、では名刺の用紙はどうやって決めればいいのか?
そもそも自分で印刷するならどこで買えばいいのか?
初めて自分で名刺を作成する方は、まず用紙で迷うかも知れません。

 実は、この用紙をどうするかによっては、
せっかく作成したデザインのイメージと合わなかったり、
意図した印象を持たせられなれない可能性すらあります。

 印字の品質だけに限っていうならば、基本的には表面の平滑さが、
そのまま印字の綺麗さに比例するといって良いでしょう。
ただし、それが全てかというと一概には言えません。

 例えば、優しげなパステル色、つやのある光沢、
ツルツルとした清潔感、和紙のような上品な柔らかさ・・・などなど、
様々な特徴を踏まえて見た目や手触りに一つ工夫を加えるだけで、
相手に与える印象をがらりと変えることが出来ます。

 更にいえば、用紙の素材も紙だけではなく、
透明・半透明・不透明から選べるプスチックや、紙状にした極めて薄い木材の用紙などもあります。

 つまり、書体やロゴや掲載情報だけで見るのではなく、手にした触感や色合い、
風合いまで含めた総合的なバランスで見ることにより、素材の異なる用紙それぞれの魅力が活かされ、
相手に対してより効果的に、意図した自分を印象づけるアクセントが得られます。

 ある意味では、「作成したデザインに合う用紙を選ぶ」という考え方ではなく、
「使いたい用紙に合ったデザインを作る」という考え方すら出来てしまうほどです。

 どちらを優先するか、先に決めるかは人それぞれですが、
大事なのは与えたい印象の方向性を、原稿の作成前にイメージしておく、という事です。

 方向性さえ決まっていれば、デザインにしろ用紙選びにしろ、よりスムーズに運べる事と思います。

用紙の種類①

 標準紙、カラー用紙、再生紙・・・ケナフ、光沢、エンボス・・・と、ここに用紙の名前や特徴を並べても良いのですが、
正直なところ用紙ごとの手触り感については、モニタの画像と説明では良く分からないと思いますし、
やはり店頭などで実際に手に取り確かめるのが一番だと思います。

 ただ、直接お店に足を運ぶのが難しい場合は、印刷会社のサイト等をご覧になると良いでしょう。
サイトによっては、無料の用紙サンプルを送ってくれますし、具体的な用紙ごとの特徴なども掲載していますので、
サンプルを手にしながらそのサイトの説明を読んだ方が良く分かると思います。

※参考サイト「名刺本舗」さんの「名刺用紙について」
http://meishi.ib554.com/greeting.html

用紙の種類②

 お考えの方法が原稿作成のみの場合(印刷は他でお願いするなら)、
用紙というのは種類さえ決めればそれで準備は事たります。

 ところが、印刷まで自分で行うという場合は当然ながら用紙を実際に購入する必要がありますので、
そこで、もう一つ「用紙の種類」に悩みの種が加わります。それは、商品の「タイプ」です。
紙質ではなく、用紙そのものの「サイズ」や、「家庭のプリンターで印刷するために作られた商品」の事です。
(・・・よく分からなくなってきましたね?笑)

これは、

「名刺を作る=コーヒーを飲む」

に例えた場合、

「名刺の用紙を選ぶ=コーヒーの豆を選ぶ」

とお考えください。

「印刷屋に頼む=喫茶店でオーダーする」

ならこれだけで良いのですが、

「自分で印刷する=自分でコーヒーを入れる」

となると、もう一つ決めなければならない選択事項が生まれますよね。

すなわち

「インスタントにするのかドリップにするのか、豆を挽くのか」

となります。
(喫茶店でもこの選択肢があったならそのお店には行かないことを薦めます。笑)

 つまり、豆(用紙)の種類を選ぶだけではなく、
自分でやる場合は「商品のタイプ(方式)を選ぶ」必要が生まれるという事です。

 話を戻して具体的にいうと、店頭で販売される用紙には、名刺サイズのまま販売されている用紙と、
A4サイズで販売されている用紙があります。 また、A4サイズで販売されている用紙にも、
通常の用紙の他に、印刷後に簡単に切り離せるようミシン目の入ったマイクロミシンというものや、
あるいは印刷後に上をはがせば簡単に仕上がるという二重構造のクリアカットなどがあります。

 ただ、基本的にそれらのお手軽な用紙は高価な上、仕上がりが荒い点は否めません。
そして印刷屋さんでは、ほぼ例外なく通常のA4サイズ用紙を使います。

 A4用紙を縦向きに見て左右2列×5段の10面ずつ名刺デザインを配置(レイアウト)し、
印刷後に断裁する事でA4用紙1枚から10枚の名刺を作る、というのが一般的です。
(ちなみに1枚の用紙で複数枚を印刷できるよう配置することを「面付け」といいます)

 以上の点なども踏まえた上で、自分のイメージにぴったりの用紙はどれか、だけでなく、
自分で用紙を買う場合にはA4サイズ用紙か名刺サイズ用紙か、なども選ぶ必要があります。

用紙はどこで買えるの?

 それではどこに行けば買えるのかというと、
家電量販店やホームセンター、文房具屋などに行けば、
様々な紙質・厚みの異なる用紙が販売されています。

 初めての方はその種類の多さに驚かれるかも知れませんが、
基本的には各素材に厚みの異なる複数の商品がありますので、
まずは手触りや質感など素材だけに絞ると良いでしょう。

 また、用紙にはお手持ちのプリンターで使えないものもありますので、
買いに行く際はプリンターの型番などを控えていくと良いでしょう。

※特に、名刺サイズの用紙を買う場合には注意しましょう。
プリンターには、そもそも名刺サイズの用紙は給紙できない事が多々あります。

 

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