QUEST_5:ステータス設定! ⇒ 文字原稿の基本

文字原稿の基本は情報整理

 名刺デザインにあたり、原稿作成で最も重要なのは、何のために名刺を作るのか、
何を伝えたいのか、といったように、まずは名刺を作る目的を自分の中で明確にする事です。

 冒頭でも触れました通り、名刺の紙面は限られた小さなものですので、あれもこれもと欲張ると、
文字だらけで見づらくなってしまったり、肝心の情報が伝わらなかったり、文字が小さくなってしまった為に、
高齢者の方や視力の弱い方が字を読めないなんて事もありえます。
※名刺に載せたい情報量が多い場合には、両面印刷にするという手もあります。

 目的を明確にする事で、その為に必要な情報は何か、どの情報が最も重要なのか、
不要な情報はどれか、記載する情報の優先順位と取捨選択による整理が出来ると思います。

 でも、その情報の整理というのが、思いのほか難しいもの。最初の動機や目的が明確でないと、
思わぬ回り道をしてしまったり、作ってはみたものの中々納得のいくデザインにならなかったりします。

文字原稿を完成するまでの順序

 出来るだけ無駄なく文字原稿を完成させる為には、
以下のように一連の流れを順序立てて行ってみましょう。

1.記載する情報を決めましょう

 とりあえず記載したい情報を思いつくままに全部書き出してみましょう。
おそらくは以下のような情報が列挙される事と思いますが、
それぞれ検討すべきポイントもありますので参考までに記しておきます。

  • 企業(会社)名: 株式や有限は略すことなく正式名称で書く
  • 名前: 受け取る相手のことを考え、読みにくい名前なら振り仮名を付けるなど配慮する
  • 肩書き: 役職と決め付けず目的に沿って考える(資格名などの方がより効果的な場合もある)
  • 住所: 基本は都道府県名も記載。活動の範囲や目的次第では略した方が効果的な場合もある
  • 電話番号やFAX番号: 「電話」「TEL」「tel」など表記方法が様々。それで全体のイメージも変わる
  • 携帯番号: 固定電話と同様に表記も様々。印象が変わるので最適な表記を考える
  • メール: 表記方法が多岐に渡るこれらの項目は、統一感(規則性)を持たせる
  • ホームページ: URLの前に文字を入れるか入れないか(HP・URL・web)など
  • その他: 会社のロゴマーク、イラスト、顔写真、QRコード、地図など色々。最近はSNSのIDなど多様
  • PR文面: お店の紹介や挨拶、キャッチコピーなどの文面を入れる事も可能
  • 2.全部書き出したら、各情報について以下のようにチェックしてみましょう

  • 91mm×55mmという限られたスペースに全部入る情報量かどうか
  • 全部入れたい場合、文字は小さすぎたり見づらくはならないか
  • 最も伝えたい情報はどれか
  • 各情報はそれぞれ本当に名刺に必要な情報かどうか
  • 情報量が多すぎて、伝えたい情報の印象が薄くなっていないか
  •  このように順序立てると、本当に必要な情報、不要な情報、強調したい情報が把握できると思います。

     何度も繰り返しになりますが、名刺デザインにおいて大切なポイントは、
    「目的を果たしてくれるデザインであること」に尽きます。
    配色にしろレイアウトにしろ、用紙にしろ加工にしろ、全てはその目的ありきです。

     これは次項のレイアウトに関わる部分ですが、スッキリと見やすく、
    伝えたい情報をきちんと伝えるデザインには、必要な空白のスペースも必要です。
    その点も踏まえ、情報量が適正かどうかを考慮し、記載する情報を確定しましょう。

    情報が確定したなら、次はいよいよレイアウトです。

     

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