QUEST_2:形状とサイズ! ⇒ 名刺のサイズ
一般的なサイズ
日本で名刺のサイズといえば、縦型であれ横型であれ、
デザイン上の違いはあれど基本的には「55mm×91mm」が一般的です。
ただし、実はこのサイズは日本独自の大きさで、
海外では「51mm×89mm」というのがスタンダード。
どうして日本は独自のサイズなのかというと、
元々は「尺」という単位で計算していたからなんですね。
ただし、異なるサイズがマナー違反という訳ではありません。
個性を表現できる変形サイズについては後述しますが、
社会で「一般的」といえるほど定着している文化というものには、
すべからく伝統や歴史の中でそう落ち着いた理由・経緯があるものです。
その為、むやみに奇をてらったものだと、逆に印象を損ねてしまうリスクがある事も覚えておきましょう。
代表的なサイズは以上の2つかと思いますが、特にデザインやセンス、仕掛けなどで、
こうしてみたい!というアイデアをお持ちでない場合は、一般的なサイズにしておくのがベターといえます。
変形サイズ
前述の通り、必ずしも「55mm×91mm」でなければならない、
という事ではありません。
中には、あえて変形サイズを用いることによって、
センスの良さやクリエイティブな印象を与える効果を狙う方もいます。
変形サイズで最も多いのは、おそらく欧米サイズです。
前述した海外のスタンダードというのがそれで、「51mm×89mm」。
ちょっと細目、スマートな印象とも言えます。
一回り小さいので、特に女性などに向いているかも知れません。
他にも、ごく稀ながらより細長だったり変わったサイズの方もいますが、
やはり渡す相手があっての事ですし、
印象でのリスク、或いは収納に優しいかなど、思いやりや気配りの気持ちも忘れずにおきたいところです。
そもそも、これ以外のサイズについては、印刷を受けてくれる印刷会社が余り多く無いと思います。
もしも変形サイズをお考えの場合には、印刷をお願いする印刷屋さんがご希望のサイズに対応しているかどうか、
事前に確認をとってから作成に入った方が良いでしょう。
二つ折りや三つ折り
名刺を営業ツールという視点で捉える場合、2つ折り名刺や3つ折り名刺なんていうものもあります。
2つ折り名刺は、通常の名刺サイズに対して2倍で作成し、縦あるいは横に文字通り2つに折って使うものです。
単純に、紙面が倍になれば掲載できる情報量も倍になるので、基本的な情報だけでなく、
更にサービスの詳細やセールスポイントなど、目的に合わせた+αの情報を付加する事ができます。
更に、滅多に見かけることはありませんが3つ折り名刺などもあります。
3倍の掲載紙面となると、もはや名刺と呼べる情報量ではありません(笑)
下手すれば適当な1枚物のチラシより有効な宣伝媒体にもなります。
チラシと異なり名刺はすぐに捨てられる可能性も低いですから、
別れた後の移動中やふとした時間に、じっくり読んでもらう事が考えられます。
ちょっと、一工夫
やはり小さな紙面だけに情報量以外の部分で個性を出したい!
そこはもちろん誰もが考えるところだと思いますし、自分を印象づける為には当然ながら大事な視点です。
そこで、サイズではなく用紙の種類や様々な加工でちょっとした工夫を加える、という手もあります。
たとえば、角を丸く加工して優しい印象にしてみたり、光沢のある用紙でフレッシュさや清潔感を演出したり、
または手触りにアクセントをおいて上品さを演出したり・・・。
ただ、用紙や加工に頼るだけでは単価もあがりますから、やはり名刺で一番のポイントは、
フォントや色、バランスなど、総合的なデザイン力だと思っておくのがいいでしょう。